評価:☆4.1
やられたわ……
これは間違いなく名作だ。
ATLUSの看板タイトル「ペルソナシリーズ」の二作目。罪と罰の二部作。前作「女神異聞録ペルソナ」から三年後の珠閒瑠市が舞台になっている。プレイ時間は二つ合わせて120時間程。
是非とも両方やってくれ。
というか両方やらなきゃ意味が無い。
損はさせないから。
次作「罰」はこちら。
gyosyonin-memo-gamereview.hatenablog.com
ジャンル | RPG |
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対応機種 | PlayStation |
開発元 | アトラス |
プロデューサー | 岡田耕始 |
美術 | 金子一馬、副島成記 |
発売日 | 1996年9月20日 |
噂は現実となり、人は「罪」を知る
静けき夜 巷は眠る
この家に 我が恋人は かつて住み居たりし
彼の人はこの街すでに去りませど
そが家はいまもここに残りたり
一人の男 そこに立ち
高きを見やり
手は大いなる苦悩と闘うと見ゆ
その姿見て 我が心おののきたり
月影の照らすは
我が 己の姿
汝 我が分身よ 青ざめし男よ
などて 汝 去りし日の
幾夜をここに 悩み過ごせし
我が悩み まねびかえすや
物語の舞台は、人口128万人の政令指定都市、「珠間瑠(すまる)市」。
主人公が通う七姉妹学園高校(通称“セブンス”)は、カッコイイ系の男子が多いと評判の学校で、その校章やエンブレムを持ち歩くことは、他校生の間でも一種のステイタスであった。
しかし、いつの間にか街では「セブンスのエンブレムは“呪いの紋章”で、身につけていると容貌が破壊される」という噂が広まっていた。
そして、やがてそれが現実になる。次々と噂が現実になる奇妙な現象……。
あるきっかけで“ペルソナ”という別人格を召喚するいうになった主人公たちは、それぞれに課せられた宿命と対峙しながら街に起きるさまざまな事件を追う。
次第に明らかになって行く噂と事件の関係。
止まっていた時が動きだす。
(説明書より)
1. キャラクター
※ここから先はネタバレ含みます。
1.1 周防達哉
「罪」の主人公で、「罰」のキーパーソン。
七姉妹学園(セブンス)の三年生。友人を作らない一匹狼。イケメンでモテモテ。
使用武器は剣。適性アルカナは太陽。初期ペルソナはSUN ヴォルカヌス、後期専用ペルソナはSUN ヴォルカヌス・改、最強ペルソナはSUN アポロ。主に「火」に関連するペルソナを扱う。「罪」ではレベルアップ時に任意でステータスを振り分けられる。AGIとTECを中心に、後半はSTRを上げていくのがオススメ。LV55以上なら「罰」へステータスを引き継ぐ。
今作の最大の被害者であり、最大の加害者でもある。仲間を大切に想ったが故に、本来起こり得なかった崩壊を世界にもたらす切っ掛けとなる。ペルソナ罪とは周防達哉が犯した「罪」の物語であり、ペルソナ罰はその罪に対する「罰」の物語。ペルソナ2は全編通して、彼の物語と言っても過言でない。罪罰を両方クリアした人はみんな達哉のこと好きなる。それくらい壮絶で、悲劇的で、そして報われない主人公。
マジで達哉は切ねえ。
1.2 天野舞耶
「罪」のヒロインで、「罰」の主人公。
ティーン向け情報誌の雑誌記者。「レッツポジティブシンキング!」が口癖で、パーティーを引っ張るリーダー的ポジション。
使用武器は二丁拳銃。適性アルカナは月。初期ペルソナはMOON マイア、後期専用ペルソナはMOON マイア・改、最強ペルソナはMOON アルテミス。AGIとLUCが高くなりやすい半面、STRやVITが低い後衛タイプ。回復や補助、魔法攻撃を得意とする。「罰」ではレベルアップ時に任意でステータスを振り分けられる。STRを上げる理由はほとんど無いので、AGIとTECに極振りして時々VITを上げるくらいのバランスで良い。
「罪」では当事者として、幼馴染の5人で世界の崩壊の危機と戦う。「イン・ラケチ」に記された破滅の成就を阻止するため、古代遺跡シバルバーへと向かう。そして全ての元凶である「這い寄る混沌ニャルラトホテプ」を倒し、崩壊を阻止したように思えたが……
「罰」では冒頭で達哉と出会ってしまったことで、本来存在しないはずの「罪」の世界の記憶を「デジャ・ビュ」として体験するようになる。行く先々で現れる「デジャ・ビュの少年」を追い、JOKERを巡る騒動へ巻き込まれていく。やがて世界は、「罪」の世界をなぞる様に、徐々に崩壊していく。
出会いと別れを繰り返す物語のヒロイン。
1.3 三科栄吉
ミッシェル栄吉、もといパンツ番長。
「罪」のパーティメンバー。
春日山高校(カス高)の二年生。バンドのボーカルを務め、自らをミッシェル栄吉と名乗る。死神番長としても知られるが、相手のパンツを降ろすことから、後に「パンツ番長」というあだ名を付けられる。
使用武器はギターケース。銃が内蔵されている。適性アルカナは死神。初期ペルソナはDEATH ラダマンティス、後期専用ペルソナはDEATH ラダマンティス・改、最強ペルソナはDEATH ハーデス。成長傾向としてはSTR・VITが高い代わりに、AGI・TECが低い前衛タイプ。敵に先手を取られ易く、強力な物理スキルも序盤は手に入らない。ただ、DEATHには耐性も含め、優秀なペルソナが多い。
かつては肥満体系で内向的な少年だった。自分を唯一庇ってくれた花小路雅に告白するも、「太っているから嫌い」とフラれてしまう。その後、過酷なダイエットによって今の体型を手に入れた。一方の雅は、心無い言葉で栄吉を傷つけたことの罪滅ぼしから、無理して太ってしまっており、「合わせる顔が無い」と言って行方不明になってしまう。
その後、JOKERの力でスリムな体型に戻った彼女と天蠍宮の神殿で再会。シャドウ栄吉に、「彼女をここまで追い詰めたたのはお前だ」と指摘される。しかし、「外見なんてどうでも良い。俺は君の温かい心に救われていたんだ」と告げ、雅とめでたく恋人同士になる。
なんだかんだでイケメン。
1.4 リサ・シルバーマン
カンフー少女ギンコ。
「罪」のパーティーメンバー。
通称ギンコ。七姉妹学園(セブンス)に通う二年生。金髪碧眼の美少女で、達哉を情人(チンヤン)と呼び慕う。対して、栄吉とはお互いに「パンツ番長」「ギンコ」と呼び合う犬猿の仲。他人に対しては比較的ドライで、自分にとって重要な人間以外には辛辣な発言が目立つ。
使用武器はナックル。適性アルカナは恋人。初期ペルソナはLOVERS エロス。後期専用ペルソナはLOVERS エロス・改。最強ペルソナはLOVERS ヴィーナス。AGIが良く伸び、相手の先手を取って攻撃できる。反面、STRとTECが伸び悩み、特に後半は火力不足に陥りがち。レベルアップの際はできるだけTECにボーナスがつくペルソナを降ろしておきたい。
見た目に反して英語が全く喋れず、そのことがコンプレックスになっていた。父親とは不仲で、援助交際紛いのことをして金を稼いだことや、危険なドラッグを試したこともある。周りの目を気にしがちで、当初はステータスとして、学園で人気の達哉に言い寄っていた。しかし、後に本当の意味で達哉に好意を抱く。
実は幼い頃に会った達哉が初恋の人物。互いに幼馴染ではなくなった「罰」の世界でも、達哉に好意を寄せている描写がある。
なんだかんだで一途。
1.5 黛ゆきの
前作にも登場したアネゴ。
「罪」のパーティーメンバー。
元聖エルミン学園の生徒。20歳。カメラマンの助手をしており、舞耶と共に取材目的で七姉妹学園を訪れたことが切っ掛けで、達哉達とジョーカー様の一連の事件に巻き込まれていく。フリーのカメラマンの藤井俊介に憧れと好意を抱いく一方で、恩人である冴子先制のような教師になりたいとも思っている。
使用武器は前作と同じく投具。適性アルカナは女帝。初期ペルソナはEMPRESS ヴェスタ。後期専用ペルソナはEMPRESS ドゥルガー。STRとVITが良く伸びる反面、AGIとTECが伸びない。栄吉と良く似た傾向を示す。物理攻撃中心で立ち回ると良い。
物語中盤の後期にて、想いを寄せる藤井俊介が蝸牛山の戦闘に巻き込まれ、帰らぬ人となる。絶望し、戦うことをやめようとするが、主人公の選択肢次第で再起。彼の遺志を継ぐことを決意する。その後は自身の影を打ち破り、正気を取り戻した黒須淳と入れ替わる形でパーティを離脱する。
どこまでいってもアネゴはアネゴ。
2. システム
前作よりも戦闘にかかる時間が大幅に短縮された。
一応これでもまだ長いが、雑魚的に遭遇する度にカップ麺が作れた前作と比べれば遥かにマシ。また、隊列や攻撃範囲、貢献度などの謎仕様も撤廃され、雑魚戦が快適になった。
ダンジョンの視点が一人称3D視点から見下ろし型に変更された。
一人称3D視点といえば、初代女神転生から続くATLUSの伝統のようなものだったが、今作では廃止された。確かに「新規ファン層を獲得する」という目的で派生したペルソナシリーズには適してないかもしれない。慣れてないと迷いやすいし。
月齢や悪魔合体などが廃止された。
敵と交渉してタロットを集め、必要数揃ったら召喚できるという、単純で分かり易い仕組みへ変更された。とは言え悪魔合体を好む層も多く、全体としては賛否両論ある。
新たに合体魔法が登場した。
使う技や順番の組み合わせによって、様々な合体魔法が発動する。面白い試みだったが、残念ながらあまり強くない。技によっては寧ろダメージ効率が落ちる。とは言え、合体技で戦闘を終了させると確率で突然変異が発生し、「パラメータ上昇・隠し魔法習得・2ランクアップ・ペルソナ変異」などの恩恵を得られる。雑魚戦は可能な限り合体魔法で締めたい。
3. おすすめペルソナ
LOVERS ピクシー
全体魔法のマハガル、全体回復魔法のメディアを最序盤に取得するペルソナ。まず最初に召喚すべきと言っても過言ではない。ジオも使えるのが地味に嬉しい。
SUN スーリヤ
二属性の全体魔法(マハラギ、マハガル)、二属性の中級単体魔法(アギラオ、隠し魔法でガルーラ)、光と闇を防ぐ防御スキル(テトラジャ)、全体中級物理スキル(旋回速弾)を覚える便利なペルソナ。LVアップボーナスもAGI+1と隙が無い。序盤から中盤までずっと活躍してくれる。
HERMIT ネコマタ
二属性の全体魔法(マハガル、マハマグナ)と、二種の中級単体魔法(アクエス、ザンマ)を持ち、攻撃手段が豊富。特に万能属性のザンマは、強力な合体魔法である「原子破壊」や「ローエンドブレイカー」のパーツにもなるため非常に有用。
LOVERS エロス・改
リサの後期専用ペルソナ。入手当初は燃費の悪さが気になるが、最後まで運用できるため総合的なコスパは良い。何と言っても即死技(ねらいうち)が便利。全体中級回復魔法(メディラマ)を扱えるのも偉い。
MAGICIAN アベノセイメイ
まずは彼の耐性を見て欲しい。魔法攻撃反射。弱いわけがない。他にも即死技(秘孔針)、全体上級魔法(グラダイン)、物理反射魔法(テトラカーン)、合体魔法のパーツ(精霊召喚)など、便利な技が盛り沢山。
SWORD クー・フーリン
攻撃バフスキル(タルカジャ)と単体上級物理スキル(ヒートウェイブ)、全体上級物理スキル(デスバウンド)を持つ。後半は魔法を無効化してくる雑魚敵も多数出現するため、全体物理スキルを扱えるペルソナは貴重。物理スキル以外にも、ガルダイン、ザンダイン、グラダインと魔法攻撃も豊富。そして神スキルのエストマを覚える。エンカウント率が高いこのゲームにおいてはもはや必須スキル。
問題は変異でしか作成できないため、入手難度が高いこと。ひたすら雑魚敵に合体魔法を撃ち込んで粘るしかない。ちなみにエストマも隠しスキル。ATLUSの性格の悪さが覗える。
PENTACLE サラスヴァティ
全体中級回復(メディラマ)や全体蘇生(サマリカーム)を持つ補助のプロ。何より彼女の特徴は、ぶっ壊れである勇奮の舞を覚えること。これは味方全体の物理・魔法攻撃力を1.5倍にするバフスキル。取り敢えず初手でこのバフを掛けておけば間違い無い。
問題は育成が非常に面倒なこと。そもそも彼女も変異でしか作成できず、作成の段階で運が絡む。運良く作成できたとしても、変異ペルソナであるためカード合成ができず、メディラマや夢見針を無駄撃ちしてランクを上げることしかできない。そして、ランクを上げ切っても、アイデンティティである勇奮の舞は隠しスキル。最後の最後まで根気が要る。
4. ストーリー
「自分の携帯電話から自分の携帯番号へ掛けると現れ、夢を叶えてくれる」と噂される怪人ジョーカー。彼を呼び出してしまったことから全てが始まる。ジョーカーは達哉たちに恨みを抱いており、「忘れた罪を思い出せ」という言葉を残して去っていく。
とにかく序盤から話が暗い。
栄吉の子分三人や、リサの親友二人など、親しい人たちが次々と影人間にされていく。影人間にされた人々は時間が経つごとにどす黒くなっていき、やがて存在ごと消滅してしまう。ちなみに、作中では誰一人助けることはできない。
やがて噂は現実となり、最悪の形で具現化する。
発端は黒須淳の父、橿原明成が執筆した著書「イン・ラケチ」が世に出版されてしまったこと。本の内容は、「マヤ文明との繋がりで人類の文化の発祥点が実は珠閒瑠市に存在している」という妄想全開の奇書。しかし、これがニュースに取り上げられてしまったことで噂が暴走を始める。最終的には「人類は滅びの危機に瀕してこそ進化を遂げる」と考えたヒトラーと、彼が率いるラスト・バタリオンまでもが現実となって現れ、ハーケンクロイツを掲げ街を制圧していく。
明かされる仮面党の謎。
達哉、栄吉、リサ、舞耶、そして黒須淳の五人は幼馴染であり、仮面党とは幼い彼等が行っていた遊びだった。しかし、舞耶の引っ越しが決まり、もう会えなくなると告げたことで事件が起こる。栄吉、リサ、淳の三人は、舞耶と離れ離れになりたくない一心で、彼女と、反対した達哉を神社に閉じ込めてしまう。
幼い子供が犯した無垢な罪。彼等も一晩だけのつもりだった。しかしその晩、狂気に駆られた須藤竜也が神社に放火。全焼した神社を目の当たりにし、三人は「自分たちが閉じ込めたせいで舞耶と達哉は死んでしまった」と勘違いする。この出来事は大きなトラウマとなり、栄吉もリサも、記憶を無意識に奥深くへと封じていた。
舞耶はこの事件が切っ掛けで炎を恐れるようになる。達哉はこの時にペルソナ・ヴォルカヌスを発現しており、これによって生き延びている。
淳は犯した罪の罪悪感に蝕まれ、「達哉が舞耶を殺した」という偽りの記憶を植え付けられていた。大切な幼馴染であり、親友である淳を助けるため、達哉たちはカラコルにてジョーカーと対峙する。
そして世界は滅びへ向かう。
達哉たちは滅びを食い止めるため、古代遺跡シバルバーの最奥へと辿り着く。聖槍騎士団(ロンギヌス・サーティーン)やヒトラーを撃破し、ついに全ての元凶である這い寄る混沌ニャルラトホテプと対峙する。
しかし、ニャルラトホテプとは「全ての人間の影」であり、普遍的無意識のネガティブな領域の集合体だという。つまり、ニャルラトホテプが成そうとしている「滅び」とは、全ての人間が潜在的に望んでいることであり、それこそが人間の「罪」でもあった。達哉たちは人間が持つ「破壊性」そのものと闘うことになる。
このラスボスのビジュアルがエグい。
各々のキャラの父親が身体に生えてる。生えてるというよりは身体の一部として動いてる。はっきり言ってキモい。
そして辛くも勝利し、滅びを回避できたかに思えたが……
物陰から飛び出してきた岡本真夜によって舞耶は胸を貫かれ、致命傷を負ってしまう。槍の名は聖槍ロンギヌス。かつてイエスを処刑した伝説の槍は、噂の力によって本物となり、不治の呪いを宿していた。舞耶は達哉たちを想い、「誰だって夢を叶える資格がある。私のことは忘れて自分の夢に向かって生きて欲しい」と言葉を遺して息絶える。
しかし、そんな舞耶の想いすら、ニャルラトホテプに利用される。
「マイヤの乙女の鼓動」が止まったことでイン・ラケチが成就し、世界が滅亡する。
そう、世界が滅亡する。
必死に戦い、大勢の人を喪い、あらゆる犠牲を払って辿り着いた結末が世界の滅び。
ニャル様もご満悦。
しかし、達哉たちにも最後の手段が残されていた。フィレモン曰く、全ては達哉たち五人が出会ったあの日から始まっており、全ての因果はそこに帰結するという。
もし、達哉たちがあの日に出会っていなければ。
あの出会いさえ、無かったことにできたならば。
つまり、達哉たちに残された最後の手段とは、これまでの出来事を全て無かったことにすること。
これまでに歩んできた人生も、共に歩んできた道のりも、全てを無かったことにして一からやり直すという究極の選択。それならば、悲劇の起こらない別の時間軸と世界が生まれるという。
しかし、出会いを無かったことにするということは、達哉たちの絆も全て消え去ってしまうということ。記憶や思い出を無くし、幼馴染でも親友でもない、赤の他人として、別々の人生を歩んでいく事になる。
再会を誓い、達哉たちは全てをリセットする道を選ぶ。
「忘れるものか」
「さよならは言わない」
「必ずまたもう一度」
再構築された世界で、達哉は機械が苦手な高校生になっていた。これは神社に放火されず、鍛冶の神であるヴォルカヌスをその身に宿していないため。
ギンコは相変わらず達哉に恋している。
栄吉は雅と恋人同士になり、相変わらずバンドのメンバーを探している。
淳の両親は離婚しておらず、家庭仲は良好な模様。
そして偶然か必然か、一同が駅前に集合する。
達哉と舞耶は再び出会い、「罪」の物語は幕を閉じる。
そして……
大いなる「罰」の物語が始まる。
5. 感想
正直、「罰」単体で見れば良作止まりだと思います。相変わらずエンカウント率はバグってるし、戦闘のテンポも悪いし、バランスも良好とは言い難い。
取り敢えず即死技撃っとけ。
相性も属性も関係ない。困った時は即死技。
あと、個人的には悪魔合体が無くなったのは残念。僕は初めて出逢う悪魔は取り敢えず口説いて、手持ちの悪魔と掛け合わせて、何に変化するかなーって結果を見るのが好きだったので、今作のタロットシステムはどうしても味気なく感じてしまう。
ただ、何度も言うようにこの作品は二つで一つ。今作で起こった出来事は全て次作への伏線。
果たしてタイトルの「罪」とは何だったのか?
そして待ち受ける大いなる「罰」とは?
それらが明かされたとき、何故この作品が名作と呼ばれているのか分かるはずです。
ここまで長々と読んで下さってありがとう御座いました。
「罰」でまたお会いしましょう。